第8章 Love Situation
「まぁ、とにかく今日は2人で記念日祝いなよ。ちゃんも茶化されてるみたいだし?笑」
Jの目線を辿ると、女性スタッフ仲間に囲まれて照れているがいた。
「早く行ってあげな」
「気遣いサンキュ。おつかれ!」
『いってらっしゃーい』
4人に見送られ、小走りにの元へ行くと、スタッフの目線がこちらに集中した。
「ほら、王子様の登場よ♡」
一人のスタッフがを俺の方に近づけた。
でもは、どうしていいかわからない様子。
「…あたし、まだやる事が…」
「そんなの私たちがやっとくわよ!笑」
「いや、でも…」
と、上目遣いで見上げてくるから言葉無しに、俺はの手を握った。
すると、ほらほら、と周りが催促する。
「………お言葉に甘えます…」
が頭を下げた。
「いいのよ。気にしないで?」
「ありがとうございます!」
がまた、ペコリとお礼すると、スタッフの一人が彼氏には沢山甘えるのよ~と言った。
「…か、かれ…///」
みんなに色々茶化され、俺の隣で小さくなってる笑
「まぁまぁ、あんまイジメないでやってください笑じゃあ、俺たちは先に失礼します」
『はーい!』
俺はの手を引いて局を出た。
手を繋いだ俺たちの影が伸びるこの場所。
俺たちにとって大切な場所。
小高い丘から見えるこの夕焼けが俺たちをロマンチックに照らしだす。
何かと2人で来ていたけど、ここんところ忙しくなってしばらく来れてなかった。
「2年かぁ…。早いね」
「そうだな。でも、まだ2年目だよ。俺たちは、まだまだこれからだ笑」
「ふふ、、そうだね!」
「…まぁさ、ここんところさ、しばらく来てなかったけどさ……」
「ん?」
…やべ、この角度まじフリーズする。
なんでこんな可愛いんだろ…。
かっこいい事言いたいのに、全部吹っ飛びそう…。