第4章 見えない告白
「林ちゃん、最近明るくなったよね」
「えっ?明るいの?あたしが?」
あたしが言うと周りが笑った。
「何を勘違いしてるのかね笑笑」
「ちゃんさ、基本明るいけど最近もっと明るくなったってゆーか、オーラ?が違うってゆーか……」
「わかる!あっ!!もしかして……
彼氏でも出来た?(ニヤ」
「っ!?!?」
あたしがびっくりしたまま何も言い返せないでいたら、勝手に他の子たちが賛同して盛り上がる。
「ち、違うって!彼氏なんかいないよ!」
「あー照れてる~♪」
「い、照れてないもんっ!!」
「ホントかなー??(ニヤニヤ」
あたしが誤解を解こうとしても、逆に肯定と見られるから、もう何も言わないことにした。
でも、みんなが言ってることはあながち間違いじゃない。
あ、彼氏の話じゃなくて。
みんなが最近明るくなったって感じてるのは、きっと二宮さんのせい。
あれから2週間が経ったんだけど、二宮さんが結構LINEしてくれるから、LINE上ではものすごく距離が縮まった。
一回、二宮さんとのトークを見られそうになったことがあるの。
うまく誤魔化したけど、あの二宮さんとLINEしてるなんて周りに知れたら……。
恐ろしくて、考えられたもんじゃない。
二宮さんとのトークは、ホントになんでもないようなことばかり。
ほぼ、二宮さんから来ることが多いから二宮さんの近況報告、みたいな感じだよ。
さっきも、なんかよく分からないけど嵐の1日とか言って、楽屋の写真が送られてきたり笑笑
しっかしながら、初めて会った頃より確実に二宮さんに心を許してる自分がいるんだよね。
しかも、相葉さんとお隣さんということで、たまに何故かあたしも含めて嵐さんが集まることがある。
集まっても特にすることはなくて、他愛もない世間話をするくらいで。
なーにやってんだろ、あたし。
「まぁ早めに紹介してよね~♪」
「もぅっ!」
いないって言ってるじゃん!まったくもう。
そう否定しようとしたけど、予鈴が鳴ったらから仕方なく飲み込んだ。
「じゃあ、今日はここまで。」
「起立、礼!」
『ありがとうございました』
やったー!!!
やっと1週間終わった!
明日は第2週目の土曜だから、学校ありません!
なんて、最高なんでしょうか!
さ、帰ろ。