第3章 ~二宮side~
「大丈夫、もうはめは外さないから」
俺のなかで何するかは、大体出来てきてる。
俺が自信満々に言うと、林は信じられないとでも言いたげに笑う。
「言っとくけど、簡単になびくような子じゃないのは分かってるよね?」
「えぇ、十分理解してますよ」
だから、そこも踏まえた上での企画なんです。
翌日。
しやがれの楽屋にて。
「ねぇ、ニノさ彼女でも出来たの?」
翔さんがニヤニヤしながら、覗き込んできた。
「いえいえ、そんなことないですよ」
俺が否定すると、ますます疑う翔さん。
「じゃあ、そのLINEの相手は誰??」
「あー、これはこないだのちゃんの姉さんですよ。」
「あ、同級生の?」
「そうですよん。」
俺は本当のことを言っただけなのに、翔さんはまたニヤけた。
「え、同窓会で再会して恋に堕ちたパターンじゃないの?」
俺は思わず吹き出した。
「なんでそうなるんですか?笑」
「いやだって、よくあるじゃん?」
「まあ、違いますけどね笑笑」
「じゃあ、なんでLINEみてニヤニヤしてんのさ?」
「え?これには、深~い訳があるの笑笑」
俺は、そう言って濁した。
「んー?(ニヤ
まぁ、いつか教えろよな~」
「えぇ、そのうち分かりますよ笑」
てか、急に誘っちゃってやっぱ、ムリかな~。
林によれば、俺がキスしたことかなり怒ってるみたい。
なんでも、ちゃんにとってあれはファーストキスだったらしい。
それ聞いてめちゃめちゃ反省した。
だからこそ、今度だけでも会ってちゃんと誤解を解きたい。
でも、ちゃんのファーストキス、奪っちゃった俺ってさ、ある意味すごくない?
だって、女性のファーストキス奪ったことないもん。
あ、でもちゃんと反省はしてます。
そこは、男として許されないことをしたと思ってますよ。
だから、その気持ちを伝えるためにはちゃんがOKしてくれないと、いけないのさ……。
お願いします!神様!
もう、ちゃんの嫌がることはしないので!
そう願いながら、一本目のしやがれに向かった。
今日はゲストが関ジャニだったということもあり、めちゃくちゃおした笑笑
ドキドキしながら、LINEを開くと林から返事が来ていた。
おっ!!