第3章 転校生
私がこの世界に来て4日目。手紙に書いてあったように私は今、フォークス高校の前にいる。(ちなみに、今日は家の車庫にあるバイクできました。)
バイクから降り、ヘルメットを外し、校内へ入っていくときにものすごく多い視線を感じながら、受付へと行った。
『すいません。私、転校してきたシグレ・サクラです。』
と、いうと赤毛の女性が瞳をぱっと輝かせ、デスクに積まれた書類の山をかき分け、何枚かの書類を探し出した。
「時間割と学校の案内図はこれよ。」
と、時間割を説明しながら、案内図にそれぞれの教室への行き方をマークしてくれた。そのあと細い紙切れをくれた。そこには科目ごとの担当教師から署名をもらい、終わりに提出するのだそうだ。
そんな話をしていると、後ろから
「イザベラ・スワンです。」
という声が聞こえてきた。赤毛の女性は「あなたもね。」と言って、私と同じ時間割だから一緒に行動するようにと言ってきた。