第16章 『もう一度』
そしてそろそろ私は行くことにした。
以前と同様に舞うが地面に刻む模様は五芒星ではなく六芒星だ。
流れるチャクラの道が変わり開かれる十字の光は以前と違い白い。
私はそこに刀を突き刺し手首を捻った。
すると十字は花開き黄金色に輝いた。
天姫「エルヴィンさん、リヴァイさん、ハンジさん。今までお世話になりました。」
ハンジ「こっちの台詞だよっ!!」
・・本当に行っちゃうんだね
天姫「エルヴィンさん、働き過ぎに注意してくださいね。そんなに若くないんですから倒れますよ」
エルヴィン「ああ、そうだな。」
・・天姫のおかげで私達は巨人の恐怖から解放されたんだ。
天姫「ハンジさん、部屋の掃除ちゃんとしてくださいね?リヴァイさんに殺されますよ?」
ハンジ「巻物使ってがんばるよ!」
天姫「リヴァイさん、もしあの話に乗る気になったら それ で連絡下さいね。なんとかしますw」
リヴァイ「落ち着いたら行く。だから待ってろ」
・・今は手を掴まないでいてやる。だが、次に会ったら逃がさねぇ
天姫「了解です。」
私は皆さん一人一人に挨拶をして花へと歩き出そうとした。
すると、
バサッ…
天姫「え?」
・・・これって…
私の方には調査兵団のマントがかけられていた。
リヴァイ「預かってろ」
天姫「へ?」
リヴァイ「次会うまでな。その時までの俺のだっていう証だ」
天姫「…ありがとう、リヴァイさん。
離れるのわかってるから言わないでおこうと思ったのにそっちから来るとは思いませんでした」
・・・勘違いじゃないよね?
リヴァイ「知ってる。だからそれを渡してんだよ。ちゃんともっとけよ?」
天姫「了解です。リヴァイさん
……いや、リヴァイ」
私は初めてリヴァイと呼び捨てにした。
リヴァイ「言ってんじゃねぇか。」
ククッと小さく笑ってあの時のように頭を撫でてくれた。
天姫「では、行きますね。お元気で」
私は光の花の中へと進んで行った。
辿り着いたのは最初の任務で訪れた境内。
境内から出るとそこには第七班の皆が立っていた。
私は皆に笑顔で「ただいま」と言って駆け寄った。
fin.