第16章 『もう一度』
私は今、自分の部屋の荷物を片付けていた。
こちらに置いていってもいい物と持って帰る物とを分けていた。
そんな時に、
トントン
私の部屋の扉がノックされた。
天姫「どうぞ、開いてます」
エルヴィン「失礼するよ。そろそろ終わるのかい?」
・・ずっといて欲しいんだがな
天姫「そうですね、後数日で終わります」
エルヴィン「天姫…未練がましいがこの世界に残るつもりはないか?」
天姫「すみません。皆との約束を私は果たしたいです。」
エルヴィンさんにそう言われたが私はゆっくり首を振りその申し出を拒絶した。
短い沈黙が流れたが私はそれを破ってエルヴィンさんにある申し出をした。
それを聞いたエルヴィンさんは顎に手を当て悩んだ末、返事はギリギリまで待ってくれとのことなので私はそれを承諾した。
天姫「返事はハンジさんやリヴァイさんと考えてからしてください。」
エルヴィン「ああ、そうするよ。では失礼するね」
思案顔を一旦引っ込めてエルヴィンさんは私の部屋を後にした。