第38章 -再会-(青峰大輝)
「ねぇ…誰か来ちゃうから…」
「ココ、あんま使う人いねぇっつったの、
あんただろ?」
…っ⁈
言ったけど、そういう問題じゃ…‼︎
でも、青峰くんは、
わたしを抱き締めたまま、
少しずつ話してくれた。
実は、わたしの記憶よりもっと前に、
わたしは青峰くんと
ぶつかっていたこと…
ウチの会社に来たのは、
ほんとに偶然で、
青峰くんもかなりビックリしていたこと…
わたしのコトを…
ずっと探していたこと…
夢みたいな話だと思った。
でも、それは夢ではなく現実…
ワガママで問題児の
新入社員の青峰くんと、
この資料室でこっそり会うようになる…
そういう関係になるまで…
あまり時間はかからなかった。
強引でオレ様な青峰くんのせいで…。
---End---