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〜Mint Candy Story〜

第34章 -冬シチュ三部作②-(青峰/宮地/木吉)


-青峰大輝×彼女-


次の日の月曜日…
すみれはずっとくしゃみをしていた。


火曜日…
すみれは鼻声になっていた。


水曜日…
すみれは1日中ボーッとしていた。


それでも、学校も部活も休まなかった。
休めと言っても休まなかった。


木曜日…今日…
すみれは熱を出してついに学校を休んだ。



そして、オレは今、
すみれの部屋のドアの前にいた。


今まで家の前までは送ってたけど、
家にあがったことはないし…
と、思って家の前で
ウロウロしていたら、
偶然すみれの母親が出てきて、
自分は出掛けるから…と、
オレを家にあげてくれた。



…こんな簡単でいいのか?



初めてのすみれの家…
すみれの部屋…


らしくもなく、緊張する。


はぁぁぁ…とりあえず入るか。


トントン…


返事がない。


そっとドアを開けると、
すみれは気持ち良さそうに
ベッドで寝ていた。


落ち着いてる寝息に少し安心した。


風邪ひいたの…オレのせいだよな。


すみれのベッドの枕元に座り、
すみれのおでこに手を当てる。



まぁ…熱も大丈夫そうだな。



オレはそのまますみれの頭を撫でた。


「んん…だい…き…」


やべ…起こしたか…?


「んん…」


手を放そうとすると、
すみれはそれを阻止するように、
ギュッ…とオレの手を握ってきた。


なんだ…寝言か。


すみれの頭を撫でていた手を
握られてしまったから、
反対の手を伸ばし、
もう一度すみれの頭を撫でる。


気持ち良さそうに寝ている
すみれを見ていると、
心底愛おしく感じる。


そんなことすみれには言えねーけど。


ピロン♪


…⁈


なんだ…すみれのスマホかよ…。


「ん…ふぁ…」


どうやらすみれも
目を覚ましたようだった。


「よう…大丈夫か?」


「んん…だいき…」


すみれはまだ寝ぼけているようで、
ゆっくり目を開けながら、
オレを見ていた。


「だい…き…⁇…⁈大輝⁈」


バサッ…


すみれはやっとオレを認識すると、
急に布団を頭からかぶった。


「おいっ‼︎」


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