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〜Mint Candy Story〜

第33章 -冬シチュ三部作①-(青峰/宮地/木吉)


-青峰大輝×彼女-



夜7時。
1週間前に約束して、
すごく楽しみにしていた
大輝との待ち合わせの時間。


「寒い」って文句を言う大輝に、
「でも寒いと星が見える」と言ったら、
大輝から、「見に行くか?」
って言ってくれてそれだけで嬉しくて、
わたしはすごい楽しみにしていた。


でも…大輝とケンカして今日で3日目。


いつもなら、
オレ様な大輝の機嫌を損ねたくなくて、
わたしがすぐ折れちゃうけど、
今回のは、わたし…悪くないもん。


ただでさえ、普段から、
待ち合わせは基本遅刻の大輝が、
ケンカしてる時に来るわけがない。


でも…来るわけないって思うくせに、
本心では、大輝と仲直りしたいし、
もしかしたら…って、
期待してる自分もいて…


すれ違ったらイヤだし、
待ち合わせした時間の1時間前から、
ずっと待ってしまっている。


ダメ…だなぁ。


大輝のこと…
いつもオレ様で理不尽だと思うのに…
もっと優しくていい人がいるって、
いろんな人に言われるし、
たまに自分でもそう思う…。


でも、そう思うのに、
やっぱり大輝のこと
キライになんかなれないよ。


ブランコに座って、
大輝のことを考えていると、
大輝の不器用で優しいトコとか、
たまにわたしにギュッてしがみついて
胸に顔をうずめて、
わたしにしか見せない表情で、
ほんのちょっとだけ
甘えてくるトコとか…
大輝の好きなトコしか出てこない。


あんなだけど、大輝はモテるから、
わたしのことは、
もう嫌いなのかもしれない…。


でも…やっぱり…


大輝と仲直りしたいよ…


この公園からは、
たしかに星空がよく見える。


でも、大輝が一緒じゃなきゃ、
意味ないよ…




大輝…会いたいよ…


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