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〜Mint Candy Story〜

第31章 -電車-(青峰大輝)[前編]


「遅いし…ここまで来たついでだよ。」


「ついでって…?」


「女1人じゃ危ねーだろ⁈
送ってくっつってんだよ‼︎」


…⁈


「え⁈いいって。
青峰くんが遅くなっちゃうし!
ウチ、駅からすぐだから。」


「…。」


青峰くんがジッと
わたしを睨むように見て黙ってしまった。


「あ、あの、イヤとかじゃなくて!
すごい嬉しいんだけど…」


「な…⁈」


…っ⁈やだ…わたし、何言って…⁈


「ほ、ほんとに大丈夫だから!
これ以上迷惑掛けられないし、
せめて青峰くんが電車に乗るの、
お見送りさせて?ね?」


そう言ったとき、
ちょうどよく電車が来た。


「イロイロありがとう。
青峰くんと小旅行、楽しかったよ。」


青峰くんは電車に乗ったけど、
扉のトコに立ったまま、
わたしの手をはなそうとしなかった。


「…?青峰くん?……⁈」



…チュ。



…⁈



突然、手を繋いでないほうの手で、
青峰くんに頭を撫でられたと思ったら…



そのままキスをされていた。



「往復で肩貸してやったの、
コレでチャラにしてやるよ。」



………っ⁈




「気をつけて帰れよ?」


青峰くんは、
わたしの頭をポンポンとして、
やっと手をはなした。


そこでちょうど電車の扉が閉まり、
青峰くんは電車の中で、
不敵な笑みを浮かべていた。


わたしは呆然としたまま、
青峰くんが乗った電車を見送ることしか
できなかった。





キ…キスされちゃった…




なんで…⁈⁈



どぉしよう…⁈⁈⁈⁈⁈







---End---




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