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〜Mint Candy Story〜

第29章 -噴水-(虹村修造)★


「あ…そういえば…」


はぁぁぁ。


「…思い出したかよ?」


「…はい。」


「お兄ちゃーん!」


「ひかりちゃーん、楽しいよー!」


噴水でびしょ濡れになった
光平と笑未が大声で呼んでいる。


「んじゃ、
ひかりはココで待ってろよ?」


「えーー⁈」


今の話もう忘れたのかよ⁈


「ひかり、着替え持ってねぇだろ?
今日はオレもなんも持ってねーぞ。」


持ってるのは双子たちのタオルと
着替えだけだ。


「……はぁい。」


ひかりはやっと渋々納得した。


「お兄ちゃん!はやくー!」


「おわっ⁈やったなー⁈」


「きゃーっ!」


「オレもーーっ‼︎」


笑未がオレに水をかけてきて、
光平もあとからかけてきた。


オレらはあっという間に
びしょ濡れになり、
ひかりのトコへ戻った。


「うわ〜!
3人ともすごい濡れたねー。」


そう言いながら、
ひかりはオレにタオルを渡した。


「ひかりちゃん、淋しくなかった?」


「ひかりも来ればよかったのにー!」


「あはは。そうだねぇ。」


ひかりはしゃがんで、
光平と笑未の頭を
交互に拭いて、着替えさせた。


「あ!修造、拭けてないよ。」


ひかりは立ち上がり、
少し背伸びをして、
今度はオレの頭を拭いた。


「この間の逆だね♪」


オレはひかりが拭きやすいように、
ちょっとかがむ。


オレの目の前にいるひかりは、
ニコッとして優しく拭いてくれた。


「ちょっと貸して。」




バサッ……




オレはタオルを広げ、
ひかりとオレの頭の上から、
タオルをすっぽり掛けた。


「…⁉︎修造?どうしたの?」


ひかりはポカンとしてる。


オレたちは鼻先が
くっつきそうなくらい近かった。


…♪♪




…チュ。






タオルに隠れて、
オレはひかりにキスをした。


「しゅ…⁈」


ひかりは真っ赤だった。


「こないだ誰かさんのせいで
ソフトクリーム、
食べそこねたしなー。」


「な…っ⁈」


「これでチャラな♪
ごちそうさんでした♪」






最近キスしてなかったし…
オレがしたかっただけなんだけどな。




---End---


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