第27章 -水着-(日向順平)

「…？順平先輩？」


オレが黙っていると、
すみれが不思議そうに
オレを見上げてきた。


…っ⁈


わざとか⁈わざとなのか⁈
そのカッコで
その表情はヤバいっつーのっ！！


胸元にフリルがあるとはいえ…
すみれの胸の膨らみは
隠せてはいない。


「な…なんだよ？」


オレがやっとの思いで返事をすると、
すみれはオレを部屋に引き入れ、
部屋のドアを閉めた。


「お母さんに聞かれるの…
ちょっと恥ずかしいから…。」


…っ⁈
さっきの…聞かれてたかーーー⁈⁈


お…親父さんいなくてよかった…。


「順平先輩…やっぱり…
順平先輩と海に行きたいよ。」


そのままジーッと
オレを見てくるすみれ…。


だーかーらー‼︎


「はぁ…わーったよ。」


すみれのその顔に
オレ、弱いんだって…。


「本当ですかっ⁈やったーー！」



ぎゅーーーーっ。



…っ⁈


「…っ⁈お、おい！すみれーっ⁈」


すみれはニッコリ笑顔で、
オレに抱きついてきた。


嬉しい…


嬉しいが……


ビキニで抱きつくのは
ヤバいだろーがーーーーーー‼︎







勢いで海OKしちまったけど…
明日…どぉすっかな…






---End---