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〜Mint Candy Story〜

第27章 -水着-(日向順平)


誠凛名物⁈プール練習の帰り、
久しぶりにすみれと2人で帰っていた。


「今日の練習はキツかったなー。」


「ふふ…皆のためですから。
でも、わたしも泳ぎたかったなー。」


「は⁈」


…っ⁈
ったく…こいつわかってねぇのか⁈


プール練は、こいつも水着だった。
もちろん前に桃井が着てたような
ビキニではなく…(見たいけど…)
カントクと同じタイプの水着。


でも…


*---------


プールに現れたすみれを見た瞬間、
プール内がざわついた。


『すーちゃん、かわいーい!』


『へぇ…』


『同じ水着なのに違うもんだな。』


コガや火神はともかく、
伊月まで見惚れていた。


『クマさんじゃないけど…
すみれのは英語が読めな…』


ボカッ…‼︎


とりあえずすみれの胸元を
見ていた木吉だけは殴った。


『いってー。
はは。日向は素直だなー。』


殴っても木吉はヘラヘラしていた。


---------*


…ったく。少しは自覚しろ。


「あ!あのね、順平先輩!
今度の部活お休みの日…」


オレが今日のコトを思い出していると、
すみれが話し出した。


「ドコ行きたいか決めたのか?」


部活でずっと一緒とはいえ、
デートなんて
数えるほどしかしていなかった。


今週末の久しぶりの部活の休み、
すみれとドコか行くか…と、
話していたのだ。


「あのね!
順平先輩と海に行きたいです!」


……はぁ⁈


「すみれ?それは…
海で泳ぐってコト…だよな?」


「はい♪あの…えっと…
新しい水着…買ってもらって…」


あ…新しい水着だと⁈


「それは今日のじゃなく…?」


「…?あれは、部活用にって、
リコさんがくれたヤツですよ。」


な…っ⁈⁈てことは…⁈
み…見たい‼︎でも…


「…ダメだ。」


「え…?」


「海は却下!」


「えぇ⁈」


「ちなみにプールも却下な。
水族館とかどうだ?
ほら…新しいのできただろ?」


「……っ。」


やべ…怒ったか?でもなぁ…。


「そんなに…
わたしと行くのイヤですか?
そんなに行きたくないなら…
もういいですっ!順平先輩のバカッ!」


すみれはそのまま走り去ってしまった。



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