第19章 -誤解-(宮地清志)***
-bonus side-
〜大浴場(男湯)〜
(大坪、木村、高尾、緑間、裕也)
「はぁ…ビバノンノン♪
なー、真ちゃん、見た⁈」
「何をなのだよ?」
「すみれさんの…」
「お前らもいたのか?」
ザプーン…
「ん?あ!ちーっす。」
「おう。」
「あれ?
大坪さんと木村さんだけっスか?
宮地さんは?」
「宮地か?
あいつはちょっと取り込み中だ。」
「つぅか、高尾!
さっき言いかけたの、なんだ?」
「なんスか?」
「檜原が…とか…」
「あぁ。さっき、ココ来るとき、
風呂あがりのすみれさんと
会ったんスよ。
あの無防備な感じが
すみれさん、いいっスよね〜♪」
「お前、その話、宮地にすんなよ?」
「お疲れーっす。」
ザブン…!
「お!裕也か。」
「お疲れっす!
あ!てか、裕也さんて、
すみれさんと付き合ってるんスか⁈」
「「(高尾…‼︎
いきなり核心つく質問すんなっ!)」」
「は⁈付き合ってねーけど?」
「そーなんスか⁈
でも、Tシャツ貸してたり…」
「あいつ、水かぶってたし。
さすがにびしょ濡れの女、
男だらけの中に晒すわけにも
いかねーだろ?」
「それだけ…か?」
「何がっスか?」
「その、檜原のこと…」
「いや、オレ、彼女いますし…」
「「「は…⁈」」」
「そのこと宮地は…?」
「知らないんじゃないんスかね。
つか、兄キにそんな話しないっスよ。」
「でも、お前、檜原のこと、
”すみれ”って呼ぶし…」
「よくウチ来てたから、
中学ん時から知ってるし、
まぁ、最初ちょっといいなーとは
思った時もあったけど…」
「えっ⁈それってそれって♪」
「なんで嬉しそうなんだよ!
高尾っ!▲×◎☆◻︎…っ‼︎」
「すんませんっ‼︎」
「てゆぅか、あんな鈍感な女、
オレにはムリっスよ。
でも、オレがすみれに近寄ると、
兄キが面白いっつぅか…。
兄キの独占欲ってスゴイんですよ(笑)
ま、ちょっとした仕返しっスかね♪」
「「「…っ⁈」」」
「オレ、出ますね。お先に〜。」
ザバ〜ン…ガラッ…バタン‼︎
(((裕也さん/あいつ…
敵に回したくねーーーー)))
「だから何の話なのだよ?」
--End---