第13章 -親友-(高尾和成)
-高尾side-
すみれちゃんが部屋から出てった後も、
すみれちゃんの姿が頭から消えなくて、
暫く動けなかった。
トントン…
オレが固まってると、
ドアをノックする音がした。
真ちゃん…なわけないな。
「はぁい。どぉぞ〜♪
って、オレの部屋じゃねーけど(笑)♪」
…⁈
平常心で迎えたつもりだったけど、
すみれちゃんが可愛くて、
オレはドキドキしていた。
すみれちゃんは着替えていて、
部屋着のワンピースに、
長めのルームソックスを履いていた。
ふわふわの柔らかい生地の服で、
短すぎず長すぎず…
制服姿も見たことあんのに、
いわゆる絶対領域…ってヤツも
なんか制服の時よりちょっとエロくて…
オレはそんなやましい気持ちを
悟られないように、
すみれちゃんと話した。
でも、話しながら、
恥ずかしそうにシュンとしてる
すみれちゃんを見て、
そんなやましいコトを思ってる自分が、
逆に恥ずかしくなった。
普通男にそんなの見られたら、
ショックだよな…。
すみれちゃんは悪くないのに、
すみれちゃんは何度も謝っていた。
オレはすみれちゃんに
これ以上謝らせたくなくて、
真ちゃんの話をすると、
やっとすみれちゃんも笑ってくれた。
「でも、すみれちゃん?」
「はい。なんですか?」
ニコッとして
オレのほうを向くすみれちゃんは、
すっかり警戒心も取れていた。
「でも、もう次は勘弁してね?」
「え…⁇」
「オレ、好きなコが
バスタオル1枚で部屋に来て、
毎回ガマンできるほど、
デキた男じゃねーの。」
ジッとすみれちゃんを見つめる。
「和成…さん…?」