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〜Mint Candy Story〜

第10章 -理想-(火神大我)*★


--another side--
〜緑間真太郎〜


かんな
「でね、みつばと火神くん、
最近ラブラブっぽいの♪」


緑間
「…そうか。」


かんなとカフェで会っていた。
1週間に1度、部活帰りに会うのが
習慣になっていた。


あれから少しずつかんなと距離を縮め、
ついこの間初デートを済ませ、
”かんな”と呼ぶのにも慣れてきていた。



緑間
「先週か。火神の獅子座は、
恋愛運が良かったな。」


かんなの笑顔を見るのは嬉しいが、
よりによってあの火神の話だと思うと、
複雑な気持ちなのだよ。


かんな
「うん♪
あれ?火神くんの星座、
知ってるんだね。」


緑間
「敵の情報はわかるのだよ。」


オレのことばに
かんなはクスクス笑っていた。
なにがおかしいのだよ?


かんな
「そうなんだね。
みつばのラッキーアイテムの
カエルのストラップも渡したの。
あと、ウチの神社の恋まもりも。」


緑間
「そこまでお膳立てしたのなら、
うまくいかないわけがないのだよ。」


今ではかんなもオハ朝を見ていた。
でも、かんなは大きめのものだと、
ラッキーアイテムを持ってこない。

オレが持ってるから大丈夫だと言う。


かんな
「元々2人仲良かったしね。
今日はね、みつばが火神くんに…」


オレは手を伸ばして、
かんなの口をふさいだ。


かんな
「…っ⁇…っん。…っ⁉︎」


オレはすぐに手をはなした。


かんな
「真ちゃん?どうしたの?」


緑間
「篠崎さんの妹さんはいいが、
火神の話など、もういい。
貴重な2人の時間が
もったいないのだよ。」


火神や黒子は学校でも
ずっとかんなと一緒なんだと思うと、
モヤモヤする。


かんな
「それって…ちょっとヤキモチ?」


かんなが向かいの席から、
スッと顔を近づけて、
オレの顔を覗き込んできた。


緑間
「な…何を言ってるのだよ。
そんなわけないだろう?」


かんな
「真太郎、かわいいっ♪」


緑間
「か、かわいくないのだよっ!」


かんな
「ね?テーピングしていい?
こないだよりうまくなったよ。」


緑間
「し…しかたないのだよ。」


オレはかんなに手を差し出した。

かんなと話すのは、
オレにとって
どこかこそばゆいが、
とても気持ちが温まるものだった。




--End--

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