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〜Mint Candy Story〜

第1章 -空中-(青峰大輝)


-October-


*3 months after*



あれから3ヶ月…。
すみれとはたまにメールしたり、
すみれが休みの日、
ストバス観に来たりして、
何回か会ってはいた。



が、進展は一切無し。


年下だからか?
弟くらいにしか
思われてないような気がする。





オレは賭けに出た。




今週から1週間。
またすみれの会社のビルでの
窓拭きが始まる。


すみれは知ってるかもしれないが、
オレはバイトで行くことは
言っていなかった。



バイトは週1。
バスケは週6。


3ヶ月前のあの時以外は、ずっとそう。



今回はバイトを延長していない。
あくまでもいつも通りだ。



曜日だけは選んだ。


水曜日。



3ヶ月前、すみれと窓越しに…
空中で話してキスをした曜日だ。




オレは今回も下層階の担当。
たしかあの日も昼前だった。



丁寧に窓を拭き、
ゆっくり下のフロアへおりていく。



次…すみれのいたあのフロアだ。




ゆっくりゆっくりおりていくと、
あの会議室みたいな部屋に、
人影が見えた。




……っ‼︎


3ヶ月前と同じ…
書類に囲まれたすみれが1人でいた。



コンコンコンッ‼︎


オレは力を込めて窓を叩く。


今日はすみれはすぐに顔をあげ、
ビックリした表情で
今回は迷わずあの窓を開けてくれた。


「大輝くん⁈どうしたの⁈」


「あん?バイトだよ。」


「…辞めたのかと思ってた。」


「なんでだよ?」


「今回のウチのビルの窓拭きのコト
何も言ってなかったし…。
昨日と一昨日は入ってなかったし…。」


「昨日も一昨日も気にしてたのかよ♪?」


オレは思わず嬉しくなった。


「…っ‼︎あ…そういうわけじゃ…」


「じゃあ、どぉゆうわけだよ?」


オレはじっとすみれを見て問いただす。

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