第3章 繋がる幸せ。
朝になって目が覚めると、温かいものに包まれているような感触があった。
あー暖かくて気持ちいいなぁ…
ん?
……暖かい?
目を開き、そこにあった情景に驚く。
ーーーー悠さんっ?!
二人とも、はっ裸だし!?
私っ… 悠さんに抱き締められている!!
そ、そうだった………
昨日バイトの後、悠さんが家に来て…………
それで………その………
つ、繋がっちゃったわけで………
悠さんまだ寝てる……
あ……寝顔もカッコイイ……vV
まつ毛長いなぁ…ーーってときめいてる場合じゃないっ!
キャーッどうしよ!どうしよ!
私の寝起きの顔とか見られたらやばいよね!?
私は寝てる悠さんを起こさないようにそっと抜け出すと、お風呂場へ向かった。
ふと、脱衣場の鏡に目をやると、体のあちこちに小さな虫刺されのような赤みがあることに気づく。
ーー何だろ?
昨日まではなかったと思うけど………
そこで私はハッとした。
ま、ま、ま、ま、まさかっ!
キ、キ、キ、キ、キスマーク!??
顔が瞬時に赤くなり、私の心臓は大騒ぎ状態。
こんなにキスマークつけてたなんて全然気づかなかった…
気づくどころか、それどころじゃなかったし…///
……でもこれって……私が"悠さんのモノ"って証みたいで……嬉しいな…
胸の奥がキュンと甘く疼く。
体に残るだるさは昨日の情事が夢じゃなかった証で、私はそれすらいとおしく感じていた。
よーし!
早くシャワー浴びて、用意しちゃって、悠さんのために朝ごはんとか作っちゃお!
大好きな彼のために、私は気合いをいれるのであった。