第1章 はじまりーそしてとまどい。
ーーピンポーン
エレベーターが来たので乗り込み、3階のボタンと閉まるボタンを押した。
ドアが閉まー
?「っと。ちょい待って。」
?!
閉まる寸前でドアに手がかかり、長身の男の人が乗り込んできた。
?「急いでたんだ。ごめんね。」
ードアが閉まる。
彼はとても背が高くまるで芸能人かモデルかというほどの整った顔立ちで、そのくっきりとした二重の瞳を
細めながら微笑んだ。
ートクン。。。
その姿を見て私は思わず見とれてしまった。
?「大丈夫?」
その整った美形の顔が私を覗き込むようにして見つめる。
「ーっ!!だっ…大丈夫…ですっ!」
めちゃくちゃ動揺してる…
しかも、絶対顔赤くなってる!!
う~やばい…っ!
?「そ。ならいいけど。…あれ?君も3階??」
「あっはい!バイトの面接にきました。」
そう言うと彼はまた柔らかい笑顔で微笑み、私の頭をポンポンと触った。
ーー!?!?
私の心臓は爆発寸前。
ドキドキドキドキ…
やばい!もう顔見れない…
私の目線は完全に彼の靴だけをみている
?「リラックスリラックス。きっと大丈夫だから。ほら顔あげて?」
顔をあげたところ、突然鼻をつかまれた。
「むっ!?」
?「ぷっ!顔赤すぎ。ほら、笑ってよ。」
彼に笑われ恥ずかしさは絶頂期。
鼻をつかまれるわイケメンの顔が近くにあるわで頭はパニック。
正直面接のことなんて頭から消えてるくらいで。
言われた通り(かなりぎこちない)笑顔をつくるとー
?「ん。可愛い。だいぶぎこちないけど。その笑顔ならきっと受かるよ。」
ーチン
エレベーターのドアが開く
?「じゃあ、先にいって店長に声かけとくよ。」
そう言い彼は私より先に降りた。
その後ろ姿を呆然と見つめる私は完全にフリーズ。
可愛いってなんだ…?!?!
きっと深い意味はないけど、どうにもこうにも心臓が騒がしい。
あぁもう!うるさいってば!