Liebe ohne Anfang(進撃:ベルトルト夢)
第1章 Liebe ohne Anfang
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『君は、自分の絵は描かないのかい?』
『え?』
『調査兵団に入るのなら、も自分の「生きた証」を残しても良いんじゃないかと思って。君だけ忘れられるのは、なんだか悲しい。』
『…描かない、つもりだった。私には、他の人みたいに家族も友達もいないから。別に、描く必要がないかなって。』
『僕じゃ、友達にはなれない?』
『ベルトル?』
『僕は、君の「生きた証」が欲しい。無くとも君と過ごした時間は忘れないと思う。けど、やっぱり君の残した絵の中に、君がいなかったら寂しいと思う。』
だから、僕のために君の絵を描いてくれないか。