第1章 異変
某県の、某女子高。
姫生 乙女(ひめき おとめ)
私はここに通っている。
友達とも仲良く暮らしているし、勉強も楽しい!
とっても良い高校生活を送っている。
コケコッコー!!!!!!コケコッコー!!!!!!コケコッコー!!!!!!
「…ん、もそもそ」
携帯のアラームで目を覚ます。
起き上がり、大きく背伸びしてから部屋を出る。
「おはよう、お父さん…」
「おう、おはよう」
私は父子家庭なので、お父さんと二人で暮らしている。
朝のテレビに目を通しながら父が作ってくれた朝食を食べる。
「もぐもぐ、もぐもぐ」
今日は女性キャスターがいないな…
くらいの気持ちで見てた。
深いこと考えてなかった。
食べ終わった後、そそくさと制服に着替え、登校の準備をする。
「今日日直だから早く出るね、行ってきます!」
「行ってらっしゃい、気をつけろよー」
父より早く出て、学校直行。
あんまりにも早いものだからすれ違う人なんかいない。
学校到着。
玄関先においてある、私のクラスの日誌を取って教室に向かう。
・・・・・・・・
必要事項書き込んで、後は休み時間とかにかく!
もうそろそろ8時。
登校時間。
足音が多くなってくる。
本を読んで暇潰す私。
それにしても、妙に静か。
いつもはもっと話し声あるんだけど…