第8章 私は兄が嫌いで好き?〈及川徹〉
さっきまでウザかったはずの兄が今はスゴく安心する。
言い方はあれだけど私を助けてくれた。
嬉しかった。
そういえば
昔から足は私が何か困ったり、辛かったりするといつも助けてくれたことを思い出す。
こんな兄だけど…やっぱり妹として兄が好きなのかもしれない…。
(少しは見直してもいいかな?)
兄の腕の中でそう思った。
のに―
徹「もう朱鳥そんなに怖かったの?じゃあ今日は一緒に寝てあげる♪」
………前言撤回…!!!!!
ガンっ!!
私は兄の足を踏んだ。
徹「痛ッ!?」
「調子に乗らないでよね!?変態兄!!」
やっぱり今はただの
変態でウザイ
兄としか思えません!!
-私は兄が嫌いで好き?-
END