第8章 私は兄が嫌いで好き?〈及川徹〉
-昼休み-
「ねぇちょっと三年の教室行くの付き合って。」
友「…なんで?」
「あのクソ兄貴に家の鍵渡すの忘れてたから。」
友「私が言っているのはなんで私まで行かないといけないのかってこと。」
「…だって、三年生は私があの兄貴の妹だって知ってるんだよ…!前行ったらめっちゃ囲まれて大変だったんだし…。誰が一緒ならまだましかなって。」
友「別に変わらないと思うけど?
それに……私これから彼氏とランチだから♪バイバーイ!!」
友人はカバンを持ってルンルン気分で教室を出ていった。
裏切り者めっ!!!