第8章 私は兄が嫌いで好き?〈及川徹〉
岩ちゃん先輩と別れて私は自分の教室に入った。
席に着くと前の席の友人が振り向いた。
友「相変わらずスゴイ人気だったね朱鳥の自慢の兄貴は!」
「それは、私への嫌がらせか?」
私が兄に対してどう思っているか知っているのにこう言うことを言ってくる友人。
友「別にそうゆうわけじゃないよ〜!事実を言っただけ♪」
「絶対そう思ってないよね!?顔にニヤケてるし…!!ってか"自慢"じゃないから!!むしろ我慢の兄貴だよ!!」
「"我慢の兄貴"!!!!」
友人は腹を抱えて笑った。
そんないつもと変わりない会話をしていると
女1「ねぇー朱鳥ちゃん…及川先輩ってクッキー好き?」
女2「私、今日お弁当作ろうと思ってるんだけど食べてくれるかな!?」
とクラスの女子が聞いてきた。
「え…あぁ…まぁ好きだと思うよ?弁当も基本もらえば食べると思うし…。」
女1「そっか〜」
女2「ありがと朱鳥ちゃん!!」
嬉しそう喜ぶ。
まったく…毎日毎日こんな質問攻め…。
これも全部
兄のせいだ。