第80章 元気になる1番の薬〈岩泉一〉
それから、もうすぐバイト終了の5時になろうとしたとき、岩泉くんがやって来た。しかも1人で。
「あ!珍しいね、今日1人?」
私はいつも通り接した。
具合が悪いなんて思われたらまた、心配されちゃうし、それこそ今度は本当に泣いちゃうかもしれなかったから。
岩「なんかあいつら用事あるみたいで。まぁーいつも一緒にいるわけじゃないんで。」
「そーなんだ。」
岩泉くんと1対1で話すのはあまりなくて私は少し緊張していた。
岩「……。」
ふと気づくと、岩泉くんが私の顔を見ていた。
「……?何?私の顔に何か付いてる?」
岩「い、いや、なんでも。」
岩泉くんはそう言って買うものを探し始めた。