第69章 恋の花はいつの間にか〈矢巾秀〉
矢「……え?まじ?」
信じられなくて聞き返すと。
「うん……最初は私によく声をかけてくる男の子だなって思ってて。…でもそのうち、矢巾くんに声をかけられるのが嬉しくて。……この間バレーの試合誘ってくれたでしょ?だから、今日応援に来たんだ。」
矢「……なんつーか…超嬉しい……。」
毎日、声をかけたりしているうちに、その子の心はすでに俺の方に動いていた。
「…私も…。」
そう言って優しく微笑んだ。
矢「……ねぇ、今日一緒に帰らない?」
マジで嬉しくて提案してみたら。
「うん、っていうか、送ってて?私怪我人だよ?」
なんて答えた。
矢「…あ…そうだ…ね!ゴメン!」
そのあと俺は
この子の…いや朱鳥ちゃんの手を握って家まで送った。
-恋の花はいつの間にか-
END