第68章 届け、私の想い!〈月島蛍〉
だから、少しの間だけ抱き合った。
お互いのことを忘れないように……。
「ねぇ……時々はメールしていい?」
蛍「うん。」
「電話は?」
蛍「いいよ。毎日は無理だけど。」
「そんなの私だって無理だよ……。」
私たちは少しだけ笑い合った。
「じゃあ……そろそろ行くね?」
そう言って蛍から離れて背を向けたときだった。
蛍「朱鳥……!」
そう蛍に呼ばれて振り向く前に腕を引っ張られてまた、蛍からキスをされた。
蛍「高校卒業してら迎い行くからそれまで浮気しないでよ…?」
唇が離れると、蛍は少し悲しそうな顔をしていた。
「…っ……!…うん…しないよ…絶対。…ずっと…待ってるから…!!」
そうしては私は蛍の手を離した。
寂しいのは今だけだよね?
三年後には幸せな日々が待ってるよね?
蛍…。
-届け、私の想い!-
END