第62章 夏と野球とバレーボール〈菅原孝支〉
そのあと、俺はちょっと遠回りになるけど朱鳥を家まで送ることにした。
そして唐突に朱鳥が口を開いて言った。
「あのさ、うちの野球部今年こそは甲子園行こうと皆頑張ってるんだ。……でももし、行けなかったら私バレーの応援行くからさ、孝支が全国連れっててくれない?」
そんなこと言われて、拒否るわけないに決まってる。
菅「もちろん、約束するよ!」
すると朱鳥はパァと表情を変えて
「じゃあ…バレーのルール覚えて出来るだけ応援行かないとね!」
そう微笑んだ。
それが俺なとって一番の心強い支えになった。
-夏と野球とバレーボール-
END