第60章 幸せすぎる日常〈月島蛍〉
蛍「ちょっと、人の部屋で勝手に寝ないでよ。」
「だって、蛍の部屋落ち着くんだもんー。もうずっとここにいたい。」
戻ってきた蛍に言われ私は駄々をこねる子供のように言った。
蛍「変なこと言ってないで起きたよ。ほら、雨上がったよ。途中まで送るから帰る準備しな。」
そう言われて窓から外を見ると蛍の言うとおり雨は止んでいた。
もっとここにいたいけど、明日も学校あるし蛍も部活で疲れていると思いしぶしぶ起き上がった。
起き上がった私の目の前には蛍がいた。
そしたらつい、無意識のうちに蛍にキスをしている自分がいた。
「ちょっ!?何!?いきなり……?!!」
ちょっと赤くなってビックリしていた。
自分でも正確にはわからなかった。
ただたぶん、好きな人がいる部活のマネージャーをして一緒に帰って、相合い傘とか間接キスとかして過ごすこの日常が嬉しかったからだと思う。
「ん~何か蛍といるのが幸せでキスしたくなっちゃった。」
蛍「はぁ~ホントワケわかんない。……でも僕も幸せかも…。」
蛍はそう言いながら私を抱きしめた。
-幸せすぎる日常-
END