第60章 幸せすぎる日常〈月島蛍〉
「あ、蛍お疲れ~!」
部室棟の前で私は蛍のとこを待っていた。
蛍「また、ここで待ってたの?校門のとこで待っててっていつも言ってるのに。」
「だって、早く蛍に会いたかったから!!」
蛍「…はぁさっきまで体育館で会ってたでしょ。」
「そうだけど、部活中だしそんな話せないじゃん!」
そんな立ち話をしていると西谷さんと田中さんが声をあげながらやって来た。
西「オイ!!コラッ!!学校の敷地内でイチャつくな!!」
田「自慢かコラァァ!!?」
「え!?いや別にイチャついてなんかないですよ!」
少し恥ずかしながら言うと蛍が二人をバカにするように言った。
蛍「自分に彼女がいないからって僻まないでくださーい。」
西「あぁ!?なんだと!?月島コラァァ!!」
蛍「はぁ、本当めんどくさい。」
蛍の余計な一言で西谷さんと田中さんが余計激情した。
ってかめんどくさくしたのは蛍の方なのにね。
蛍「じゃあ俺たち帰るんで、行くよ朱鳥。」
「え、あ、うん!じゃお疲れさまです!」
蛍は私の手を取って歩き出した。
私は蛍に引っ張られながら振り向いて軽く頭を下げた。