第59章 年下男子〈岩泉一〉
「こんにちは~。」
GWになり、大学が休みの私は従兄がバレー部のコーチをしている宮城の高校にやって来た。
体育館ではもう部活が始まっていた。
溝「おっ!やっと来たか朱鳥!」
この人が従兄の溝口貞幸くん。
私は"幸ちゃん"って呼んでいる。
「やっとって…バス降りてそのまま直行で来たんだから、仕方ないじゃん。」
溝「あー悪い悪い。」
そんなことを話していると
及「あ、朱鳥ちゃん今回も来てくれたんだ!」
岩「オイッ!クソ川!!年上なんだから敬語使え!!」
「ああぁ!いいって敬語じゃなくて!毎回そうじゃん。」
休憩になったのか及川くんと岩泉くんがやって来た。
そしてこの岩泉くんが私が今恋してるの相手。
まだ誰にも言ってないんだけどさ…。
岩「そ……うか?」
「そうそうそっちの方が話しやすいしね!」
そう岩泉くんを説得していると、花巻くんと松川くんもやって来た。
花「あ、朱鳥じゃん。今回も来たんだ。」
「まぁーね。でも来年は就活あるから無理かも。」
松「そうなのか、大変だな。」
「まぁ、いつかは通らないといけない道だからね。ってかほら、この二人だって敬語使ってないし。ね?」
岩「お、おう。」
このメンバーとは私がここに指導しに来たときに入学してきたから、一番関わりがある。
だから、結構仲良くなって、そのうち岩泉くんに心を奪われてしまった。
溝「おーい、お前らいつまで話してる!早く集まれ!!」
楽しく話していると幸ちゃんが呼んできた。