第58章 太陽のような君〈山口忠〉
*忠
「あ、いたいた!忠~!」
昼休み、その声に振り向けば、付き合って2ヶ月ほどたつ朱鳥がやって来た。
忠「朱鳥、どうしたの?」
「ねぇ?今日って部活ないんでしょ?」
忠「あ、うん、そうだけど何で知ってるの?」
「教室で影山くんが言ってた!」
それで、朱鳥が影山と同じ三組のを思い出す。
忠「そっか!影山と同じクラスだっけ。」
「うん、でね、今日時間あるなら一緒に帰らない?」
忠「あ、うんいいよ。」
「ホント!?じゃあ放課後、昇降口で!」
朱鳥はそう言うと嬉しそうに戻っていった。