第56章 愛の証明〈黒尾鉄朗〉
鉄「…俺は、朱鳥しか好きじゃないし、今後も朱鳥以外好きにならない。」
「……じゃあ……証明してよ……。」
鉄「は?」
「だって不安なんだもん…!鉄朗人気 あるし、可愛い子も多いからいつか離れていくんじゃないかって…
怖い……。だから証明して。わたしこと本当に好きか……。」
鉄「……いいんだな?本当に。」
半泣き状態で要求すると鉄朗が少し意味深なことを言った。
「……へ?……んんっ……!?」
そしたらいきなり唇を奪って深いキスをしてきた。
舌を絡めて角度を変えてくるうちに呼吸が苦しくなってきた。
「……ちょ…鉄朗……苦しい……!」
鉄朗の胸板を押して唇を離すけど、鉄朗が私の後ろに腕を回してロックされてるからまだ密着している。
鉄「なんだよ。証明しろっつたのは朱鳥だろ?」
「そう……だけど…。でもこんな道のド真ん中で……。」
鉄「誰もいないから問題ないだろ?」
「…問題あるとかないとかじゃなくて……さ……ちょっと恥ずかしい……。」
鉄「いいじゃん俺ら付き合ってんだから。」
そう言うと鉄朗は今度は私の首に顔を埋めると首筋を吸い付いた。
「…や…ちょ……!!」
鉄朗が首から離れると首筋に赤い点がくっきりと付いた。
「俺のだって印。これで満足だろ?好きでもない奴にこんなことそうそうできねーよ。だから、安心しろ。」
そうしてまたぎゅうと抱きしめた。