第5章 名前の呼び方 〈影山飛雄〉
朱鳥が手招きするから俺は少し顔を朱鳥に近づけた。
その瞬間朱鳥が背伸びして俺の肩に手を置いた。
そして――
いきなりキスしてきた。
影「!!?////」
朱鳥はスッと離れた。
影「おま…な…何を!?///」
「何って…まだファーストキスまだだったでしょ?」
ほんのり赤い顔でにこやかに笑って答えた。
影「だ…だからってこんなところでするか!!!?」
「大丈夫だって!!誰もいないから♪ほら帰ろ?」
朱鳥は手を出してきた。
影「ああ。」
俺はその手を優しく握って歩き出した。
もう二度朱鳥をこんなくだらないことで困らせたりしないと決めて―――。
-名前の読み方-
END