第56章 愛の証明〈黒尾鉄朗〉

そう告げて鉄朗の顔を見たら。

鉄「……なんだ。俺がモテるからって妬いてたの？意外と可愛いとこあるんじゃん。」



私は真面目に言ってるのに、鉄朗はニヤリと笑って言った。


それが余計腹が立って



「……っ。何、その言い方。私は本気で悩んでるのに………もういい。……鉄朗なんて知らない…大っキライ！！」

そう言って私は初デートの時に鉄朗とお揃いで買ったストラップを鞄から外して鉄朗に投げつけて走り出した。



悔しさとか悲しさとか恥ずかしさとかのいろんな感情で涙がどんどん流れた。