第53章 合宿にて…。〈岩泉一〉
次々と話をし初めて何分たっとだろうか。
他の事を考えていても入ってくる怖いワードに私は次第に体の震えが強まった。
私は体が動いて岩泉先輩に当たってしまった。
「す、すいません!!」
岩「お前…怖いのか?」
ビクビクしながら謝る私を見て岩泉先輩が心配して聞いてくれた。
「…え、えっと……。」
岩「おい、ちょっとストップ。」
及「えー今いいとこだったのに。どうしたの?」
岩「黒羽怪談とかダメそうでだから部屋に連れていくわ。」
岩泉先輩はそう言って怪談を中断させた。
及「朱鳥ちゃんそんなに怖かった?」
「……や……その…。」
岩「誰にだって苦手なことぐらいあるだろ。」
松「ま、無理して付き合うことねーしな。」
花「そうそう、強制じゃねーだし怖いなら部屋戻っていいぞ?」
意外と盛り上がっていた怪談を中断させてしまって申し訳なさにそうにいると、そう岩泉先輩たちが言ってくれた。
「……あ、じゃあ……すいません。」
花「おう、また明日な。」
そして岩泉先輩に付き添ってもらって自分の部屋に向かった。