第52章 不器用な愛〈青根高伸〉
*朱鳥
黄「黒羽~またトス教えてくれー!」
「えーまた~?」
二「おい!黄金川、黒羽も仕事あるだからあんま言うな!」
私はマネージャーとしての所属している男子バレー部の同級生の黄金川くんに今日もトス練を頼まれていた。
中学のときにバレー部でセッターやってたからって毎日毎日…。
まぁ、来年全国行くために強くならなきゃだし仕方ないんだけど。
あ、ひとつ言っておこう。
彼と私は別にカレカノの仲ではない。
だって私には、一つ上の青根先輩がいるから!
まだ一ヵ月ぐらいしか経ってないし、登下校を一緒にしたり、2~3回デートしただけど、絶対両思いだって言いきれる。
それぐらい彼のことを信じてるし、大好き。