第49章 バカに恋して〈田中龍之介〉
縁下「なるほどな、そう言うことかー。」
私は縁下にすべて打ち明けた。
同い年で男子だけど、いろいろ話しやすくて今でも何度か相談にのってもらっていたから。
だからなのか、言っただけでもだいぶ楽になった。
「うん。もうどうしていいかわからなくなって……。」
縁下「いっそのこと、告ってみたら?」
縁下の案に私はため息をする。
「やだよ……結果見れてるじゃん!!アイツは清水先輩がいいんだもん。」
縁「でも、言ってみないとわからないだろ?田中にとっても清水先輩はただ単に憧れとかってだけで、本命じゃないかもしれないだろ?」
「……そう……かな?」
縁「もしフラれたらまた、話聞いてやるから。」
縁下はポンポンと頭を撫でた。
「うん。ありがと、縁下。話したらちょっとすっきりした。」
それがなんだか勇気をくれた気がして少し笑えるようになった。