第48章 図書室での恋〈木葉秋紀〉
「あ、やっぱり、木葉くんここにいた。」
学校の図書室の一番後ろの本棚。
日が少し当たって窓を開けるとほどよい風が入るその場所に彼はいた。
木「あれ?黒羽じゃん。今日当番は?」
彼は読んでいる本から目を私に移して聞いた。
「今月から別のクラスが当番だからもういいの。」
木「へぇそうなんだ。で、何か用?」
「うーん。用って訳じゃないわだけど、隣で本読んでいい?」
木「……まぁ、いいけど、スカート汚れねぇ?」
「大丈夫大丈夫。毎日掃除してるし!」
彼の許可をもらい私は隣に座った。