第47章 恋の始まり〈天童覚〉
そして私は
彼のその独特な振るまいがなぜか私に興味に持たせた。
七海「彼…天童って変わってるよねー。ブロック勘でやってるみたいなんだよー!」
私がその男子に目をやってるのに気づいた七海が教えてくれた。
「勘…?」
七「うん、通称ゲスモンスターのゲスブロックってね。」
「へぇー。」
そう聞きながら私はまたその天童くんに目を向けた。
七「なに?天童とこ気になるの?」
「うーんというより、何か似た感じする。」
七「いやいや、朱鳥と天童全然似てないしょ?というか正反対だよ!」
うん、私自身そう思った。だからなんで、あんなことを思ってしまったのか自分でもわからない。
七「あーー。でも天童って中学で"妖怪"って言われてたらしいよ?そう思うと妖怪と座敷わらしってことで似てるのかもね?!」
七海は思い出したように言った。