第45章 愛の確認〈岩泉一〉
と、そこに女子の群生から抜けてきた松川くんと花巻くんと目があった。
花「よう!黒羽、応援ありがとうな!」
「あ、二人ともお疲れさま!スゴかったよ!」
松「…?どうした、なんか元気なくね?……あーー。」
いつもどうり振る舞ったはずなのに顔に出てたのか二人に気づかれてしまった。
「……バカだよね、私。ただ、差し入れ受け取ってるだけなのに、ヤキモチ妬いちゃったりして…。ホント自分が嫌になる…。」
肩を落とし、顔を下に向けた。
きっと相当落ち込んだ顔をしてたのだろうな。
そんな私を見て二人が顔を見合わせると、何か思い付いたように言い出した。
松「そんなことねぇーよ。黒羽可愛いと思うよ?」
「へ…?」
花「そうそう、差し入れもらってるの見てヤキモチ妬くとか男としては結構ヤバイよ?」
そう言って花巻くんが私の頬に触れた。
と、そこに一がやって来て花巻くんの腕を掴んだ。
一「おい、何お前らまで朱鳥に手出してるんだよ!」
そう、一が言う。
花「いや~黒羽とこほっとおて他の女子から差し入れもらって赤くなっているからさ、いいのかと。」
一「あれは、あいつらが無理やり渡してくるから仕方なく受け取っただけで、俺には朱鳥しか…!」
つい出てしまった自分の言葉に一の口が止まる。
松川くんと花巻くんは
うまくいったかのように笑った。
花「ほらな、こいつはお前一筋なんだよ。」
松「良かったな黒羽。」
その花巻くんの言葉に私も一も赤くなった。