第45章 愛の確認〈岩泉一〉
その後、試合は青城の圧勝で終わった。
私はすぐにでも"おめでとう"を言いたくて下に降りた。
だけど、
そこにはバレー部のファンの子達が来ていた。
主に及川くんのファンの子だったけど、一や他の部員も人気があるらしく囲まれて抜け出せそうになかった。
私よりずっと可愛い子からクッキーとかもらって一の顔も少し赤くなっているのを見ると心の奥がモヤモヤした。
別に、あんなの可笑しくない。
一だって青城のエースなんだし、人気あるのわかるし、一優しいから受け取ってるだけだもん。
そう
自分に言い聞かせてた。