• テキストサイズ

【ハイキュー!!】〜もう一つのstory〜

第42章 「先生、質問です!」〈猿杙大和〉


「うぅ…わからん。」

私は見ての通り
補習をしています。

回りは終わって部活や帰るなりいなくなってるのに私はまだ終わってない。

担当の教師も会議かあるから
終わったら職員室の机の上に置いとけって言って出てっちゃったし。

正直ひとりの補習はツラいです。


「数学とかこの世から無くなればいいのに…。」

そう言いながら考えるものの
ペンが進みません。

出来ない自分に呆れていると


「あれ?黒羽さんじゃん何してんの?」

「あ、猿杙くん…。」

そこに現れたのは同じクラスの猿杙くん。

「ほ、補習……。私、数字苦手でさ…。」

恥ずかしながら目線を反らすと


猿「フーン……じゃあ、俺が教えてあげようか?」

と私の前の席に座った。


「え…いいの?」

猿「うん、今日は部活早く終わったし
おれ、数字それなりにはできるから。」


「ありがとー!!猿杙くんって見かけ通り優しいね!」

猿「それってどういう意味?」

「?うーんいつも笑っていて優しそう!」

そう答えたら猿杙くんは黙ってしまった。

猿「……。」

「あれ?まずいこと言っちゃった?」

猿「あ、いや。いつも笑っているように見られるの。ちょっと悩んでてさ。」

「え!?ご、ごめん!そんなつもりじゃなくて!!」

猿「うん。わかってる。いい意味でしょ?
ちょっと気にしたけど嬉しいよ!変な心配させてちゃってごめん。」

悪いのは私の方なのに
何だか逆に謝らせてしまった。

「本当?良かった~!」

猿「じゃあ数字教えるよ?」

「あ、はい!お願いします!」
/ 781ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp