第1章 長期片想いの結末 〈月島蛍〉
次の日の放課後―図書室。
運のいいことにその日図書室には私たち以外誰もいなかった。
蛍「とりあえず前回のテストとか見せて?何が苦手なのか把握したいかさ。」
「うぅ…本当にひどいよ?」
蛍「知ってる。だから早く見せなよ。時間無いんだからさ?」
相変わらずキツイ言い方の蛍。
私はそっと前回のテスト用紙を渡した。
蛍「……。ちょっと…これ本気?半分も取れてないじゃん?バカなの?」
「うぅ…。」
蛍の言葉が心に突き刺さる。だけど事実だから何も言い返せない。
現文とか英語は80点ぐらいいけるのに数学や科学は半分くらいしか取れない…。
本当どうしてこんなに差があるんだろう。自分でも不思議だ。