第39章 バレンタインは憂鬱で〈二口堅治〉
帰ろうと昇降口に来たとき
忘れ物をしたのに気づいた。
きっと
チョコのことや堅治のこととか考えてたからだ。
正直戻るのは面倒だったけど
まだ学校出てなかったし
しぶしぶ取りに戻ることにした。
「はぁ…今日はいろいろ考えしすぎて疲れた。
だいたい、何で私が堅治の事で悩まなくちゃいけないの……。」
そう思いながら2階への階段を上っていたとき
堅「あれ?朱鳥じゃん!何してんの?」
「っ!!」
階段下から堅治が声をかけてきた。
私はその瞬間驚いて
階段を踏み外してしまい、階段から落ちてしまった。
堅「朱鳥!!」