第35章 聖なる夜に……〈岩泉一〉
*朱鳥
大学からの
帰り道。
前に見覚えある2人の後ろ姿があった。
「徹!一!!」
徹「あ、朱鳥ちゃん!」
一「おう、今帰りか?」
「うん、サークルの帰り。そっちは部活帰り?引退したのにいまだに部活見に行ってるとかいい先輩やってるね〜お疲れ!!」
2人は私の幼馴染み。
年は私の方が1つ上なんだけど昔から一緒だから1つぐらいの歳の差なんて気にならない。
私が大学に行ってから会う機会があまりないけど関係は何も変わらない。
唯一変わったことは
私が一を想う気持ちが強くなったってことぐらい………。
それから3人で帰り道を歩いた。
「そういえばさぁ今年のクリスマスどうする?」
徹「あ…!」
一「…………。」
「?」
毎年クリスマスは3人で過ごしてたからそう言ったら徹が何か思い出したような顔をして、一が呆れた顔をする。
徹「ゴメン!今年はクラスの女の子にクリパ誘われちゃって!!」
と徹が手を合わせて謝った。