第33章 年上カノジョ 〈灰羽リエーフ〉
黒「あー悪い悪い。
で、お前ら上手くいってないのか?」
リ「いや上手くいってないわけじゃないんッスけど…。
付き合ってまだキスどころか手もほとんど握ったことないですよ!?」
山「はぁ!?マジか?だって3ヶ月だろ!?」
まだ確かにありえねぇーな…。
つーか遅すぎる。相手が先輩だから手出しにくいだろうし…何よりアイツは…。
犬「デートとかもしたこと無いのか?」
リ「あるちゃありますけど…
部活のあと一緒に帰えれると思ったら本屋に寄って小説と参考書買って解散されました。」
黒「……あー……それはデートとは言わねぇーな。」
リ「本当何とかしてくださいよ!!
朱鳥先輩って、今まで恋愛経験無いんですか!?」
夜「そういりゃねーな。」
黒「黒羽から彼氏がいるなんて話聞いたこともねぇしな。」
夜「確かに。3年間一緒にいるけど好きなタイプとか恋歌の話聞いたこと無いな。」
海「告られることは多いけど付き合ったのはリエーフが初めてじゃないか?」
そう。確かに黒羽は可愛い。
学年ではダントツじゃねぇか?
キャラメルのような色したつやつやサラサラなストレートヘアーに白い肌と細くて小柄で黒ぶち眼鏡がめっちゃ似合う。
その上テストで学年10位以内には絶対入る頭脳の持ち主。
ただ、変わり者で、
真面目つーか、自分の意思を貫くつーか…変に頑固なところがあってちょっと取っつきにくい性格なんだ。
だから
見た目で告るヤツが多くても、アイツの性格を知ってるやつは告ることはない………
ハズなんだが…
たまにこういう物好きなヤツがいる。
まさか黒羽がOKするとは思ってなかったが。
研「リエーフにはあの人はレベル高かたんじゃない?」
ずっとゲームしていた研磨がボソッと言った。
黒「もしくは付き合ってるって思われてないか…。」
リ「そ…そんなことないッスよ!!ちゃんと告ってOKもらったッスから!!」
黒「冗談だって本気にすんなよ…。
…しゃーねな。明日さりげなく黒羽がお前のとこどう思ってのか聞いてみてやるよ。」
このままだと部活にも影響が出そうで俺は手を打つことにした。
リ「ホントッスか!?」
黒「あぁ、でもあんま期待すんなよ。」