第30章 ヤキモチ〈赤葦京治〉
*京治
木「なぁーなぁー!朱鳥!!
また自主練付き合ってくんね!?」
部活後に木兎がまた朱鳥に声をかけていた。
「えーまたですかぁ?」
木「少しだけだからいいだろ!?」
「はいはい…わかりました〜。
ってことだから京治くんちょっと待っててもらえる?
あ…先に帰ってもらってもいいけど……そうだ!!京治くんも一緒にやろうよ!?」
ポニーテールの髪を揺らしながらこっちを向いた。
だけど俺は
京「……いや…いいよ俺は…。
校門の前で待ってる。」
と断った。
「そう?わかった。」
朱鳥はそういって
体育館に戻っていった。
最近の俺は変だ。
朱鳥と木兎さんが話したりしているのを見るのが辛かったり、
体調が悪いわけじゃなのに
自主練に付き合わなかったり…。