第29章 好きで貰える嬉しさ 〈日向翔陽〉
案の定…夏ちゃんが目を覚ましてしまった。
夏「……おねえちゃんだーれ…?おにいちゃんのお友達?」
熱のせいでぼーとしながら言う。
「…えっと…部活仲間の黒羽朱鳥です。…お兄ちゃんちょっと出掛けちゃったんだけど…お粥…食べる?」
コクりと首を縦に振ったのでまだ暖かいお粥を器によそった。
お粥を食べながら夏ちゃんが私を見ている。
「…?」
夏「もしかしておねえちゃんはおにいちゃんのカノジョ?」
いきなりの
しかも思いがけない質問に一瞬戸惑った。
「…まあ…一応かな。」
夏「そっかぁ〜!」
そう言うと夏ちゃんは少し微笑んだ。