第29章 好きで貰える嬉しさ 〈日向翔陽〉
翔「本当朱鳥が来てくれて助かった〜〜〜!!俺1人じゃどうしよもなくてさぁ〜!!つーかこのお粥ウマッ!!」
翔陽は隣でホッとしながら私の作ったお粥を食べていた。
「はいはい。っていうかお粥は夏ちゃんのでしょ?何食べてんの?」
翔「だ…だって…腹減ってたからつい………あっ!!」
「っ!!?こ…今度は何!?」
翔陽の突然あげる声に私は付き合って何度驚いただろう…。
翔「俺、プリン買ってくる!!夏が好きなんだ!!ついでに俺の食べるのも!!」
と翔陽は部屋を飛び出して行った。
「……いいお兄ちゃんだね…。」
と思ったのもつかの間…
ドダドダピッシャー!!!!!
勢いよく階段を降り玄関の戸を閉める音が家に響いた。
その音に夏ちゃんが
起きそうになる。
(……前言撤回……うるさいお兄ちゃんだな…もう……。)